会社概要
有限会社 井筒屋商店
代表取締役 水野 正則
[本店]
〒948-0082 新潟県十日町市本町4丁目-10-3
TEL.025-752-2481 / FAX.025-757-2481 / E-mail.info@izutuya.co.jp
[内島デポ]
〒948-0056 新潟県十日町市高田町6丁目
TEL/FAX.025-752-7010
[業種]
ビニール・ポリエチレン・各種プラスチック関連製品の加工・販売・施工・一般建設業・内装工事仕上業・とび土工 工事業
新潟県知事許可(般-15)第41488号
[事業内容]
・ビニール・ポリエチレン・合成樹脂製品の加工・販売
・オーニングテント・シート類の加工・施工
・各種ネットによる防雪・防鳥工事施工
・ソフトパーティション(シートを使った簡易間仕切り)工事施工
・工業・建築・農業用合成樹脂製品の加工販売
・克雪・利雪・雪保存関連資材の販売施工
・包装資材関連商品の販売など
創業から現在までのヒストリー
大正末期から昭和初期の頃、先々代の水野重吉が「井筒屋」の屋号で商いを始めたと聞いています。昭和5年と記された古い売掛帳が今も残っておりますが、他に資料がないため正確な創業年は不明です。
創業当時から戦後間もない頃までは、味噌・しょうゆ・油・乾物類の食品から小間物・紙製品・堤燈・ろうそく・石鹸・化粧品まで何でも扱う現在のコンビニのような商いで そのような記載が売掛帳に書いてあります。店での商いのほかにも、近隣集落を回っての販売も多くあったようで町内以外の得意先の名も多く書いてあります。
戦後に復員し先々代から受け継いだ新しもの好きの先代の豊吉は、近隣集落の農家から依頼を受け農資材などを扱うようになります。同時に農作業用雨具や靴など販売するようになり次第に化成品の占める割合が増え、現在の扱い品目の基礎ができました。
当時は農業や工業資材に化成品がようやく普及し始める頃であり、合成樹脂は時代とともに新しいものが多く登場し需要が拡大したことから、次第にこういった製品の販売に重点が移っていきました。先代は新しもの好きで発明好きな性格から常に「他人の真似をせず独自の商品を自ら作って売る」という考えを持ち、仕入れた商品を加工して付加価値をつけるため加工機を導入したり、地場産業に使える方法や雪国に視点を置いた製品を考えいくつかのアイディアを考案しました。しかし高額な特許料を工面できなかったため、その後に同じような製品が出るたびに悔しい思いをしていたようでした。
地場産業の織物では絣織物を作る工程で縊り(くびり)という作業があり、その作業は古い自転車チューブを切って使っていたことから思いつき専用のゴムシートを開発したところ大ヒット。一時はその販路が全国各地の絣織産地に及びました。
またビニール加工品では、昭和30年代中頃は当店オリジナル製品の簡易ビニールプールやビニール温水器がヒットし売れています。
簡易ビニールプールを発売した当時は、高度成長期の前で、プールといえば市街地の大きな学校にあるのみ。山間地の小規模校の児童の水泳は川か溜池のような場所で行われていました。最初は大きな穴を掘ってビニールを敷いた簡単なものでしたが、そこから発展し重機で穴を掘り土留めをして真四角に成形した中にシートを敷きこんで、中には飛び込み台やラダーをつけて、一見本格的なプールと見紛うばかりに進化しましたが、時代とともにコンクリート化されたものにとって代わりました。県内はじめ近県まで50ほど納入しましたので昭和30年代に簡易ビニールプールで泳ぎを覚えた人も多いかと思います。
合成樹脂製品の発展は目覚ましく、昭和40年代には包装用品はもとより農業資材など新しいものが多く登場し、それにつれて取り扱い品目も数多くなり包装資材なども販売します。
時代が平成に変わるころには加工した製品を売るだけでなく、作った製品の取り付けまで行うようになり今の事業形態に変化します。
現在では防雪用「雪がコネット」をはじめソフトパーテーションの制作取付施工、雪保存や高層アンテナのネット工事などが中心ですが、これまで培った当店の持つ様々な技術に声を掛けていただき、大地の芸術祭作品の制作など思いがけない製品制作や設置など、様々な分野に広がっています。